設計データと連動し、コンピュータ制御による実寸の自動カットで正確な製作ができます。
加工内容 | コンピュータ二次元データ操作・自動裁断 |
---|---|
加工サイズ | カットサイズ 最大幅 2000mm×最大長3000mm 最大厚み60mm |
加工材質 | プラダン・紙及び強化段ボール・ボード紙・樹脂板・緩衝材など |
弊社では、営業担当がお客様のご要望をヒヤリングし、具体的な仕様を決めていきます。その段階から設計部と製造部との連携を密に取り、コストや使いやすさなども含めた最適の形状を考え出します。設計部はその仕様を基に、製品1つ1つの設計図をCADソフトで書き上げます。弊社は作成した図面を加工機械側で読込み、図面通り精確に加工できる環境を整えています。また、内容物の写真や図面を頂ければ、それを基に緩衝設計を行うことも可能です。
※緩衝設計を複雑に行う場合は、内容物をお借りして弊社側で採寸を行わせて頂いております。特に精密機器など、デリケートな物を入れる場合は弊社の営業担当までご相談ください。
CADデータを読み込んで、そのデータに基づいて加工する機械は一般的にCAMと呼ばれています。設計データの実寸大にヘッド部分が動き、カット刃と罫線(折り曲げ線)ツールが加工を行います。弊社では数種類のCAMを使い分けることで、それぞれの素材に適した加工を行っております。また、機械の使い分けだけではなく、それぞれの機械で使用する刃の種類なども使い分けることで、自由度の高い加工を可能としています。
弊社のCAMで使用しているツールを一部ご紹介致します。
通常のカットに使います。刃が薄く、上下振動しながらカットするので細かなカーブや小さな穴などがきれいにカットできます。
印刷を施した看板の余白部分をカットし、人型の看板に仕上げました。
カットは全てコンピューター制御にとって行われますので、このように複雑なカット加工も可能です。
厚みが60mmまでの緩衝材を自在にカットできます。
収納物にフィットした形状に加工することができます。
緩衝材を保護物にジャストフィットさせるために、専用のカットマシンを使用してカットしました。
上記二つのカット刃と違い、こちらは切削加工用の刃となっています。
カット刃が通らないような硬質な樹脂を加工する場合はこの刃を使います。
写真に合わせた加工内容を記載します。
CAMによる加工技術の一つです。弊社では耐久性の高いケースを作る一つの手段として、素材自体に固いシートを使うことをおススメしています。硬質シートであるツインコーンやプラパール、テクセル等は、その耐久性ゆえに細かい加工が難しい素材です。それらの硬質シートを箱の原型に加工可能にするのが、このミーリング加工です。通常のカッター刃では難しい加工も、ミーリング刃と専用の加工機械なら可能になります。
数百から数千もの数を量産する場合は、製品寸法に合わせた木型を制作してこちらの加工機械で一気に量産します。
初回のみ木型代がかかります。しかし生産数が大量の場合は抜き加工の方がコストを抑え納期も早くすることができます。
加工内容 | 木型による大型プレス機・シートを乗せるテーブルが移動するタイプ |
---|---|
加工サイズ | 最大幅1980×最大奥行1480mm 厚み40mm |
加工材質 | 紙ダンボール・強化段ボール・ボール紙・プラダン・樹脂板・クッション材・フォームシート |
抜き加工は木型を使いシートを丸ごと抜くため、高速で加工することができます。
CAM(プラスチックボードカッター) によるカット加工 | 約20枚/1時間(数値は目安です) |
---|---|
トムソン(スーパープレス) による抜き加工 | 約400枚/1時間(数値は目安です) |
400tものプレス圧をかけることができるので、硬い樹脂板も抜くことができます。
カットマシンでは切れず、ミーリングマシンでは粉塵が出てしまう厚物プラダンも、プレス機なら粉塵を出さず早く抜くことができます。
シートをテーブルに乗せ、スイッチを入れると自動でテーブルが移動しプレスされます。この機能により作業スピードはカット加工に比べるとかなり早くなり、大ロットの量産にも対応することができます。
大ロットのケース製作にも迅速に対応できます。
カットマシンでは不可能な高圧で罫線を入れる加工が可能なため、反発が強いプラダンでも使いやすい箱が製作できます。
高圧で罫線を2本入れたことで、ケースの蓋が開いた状態で固定できるようになったケースです。
弊社ではできるだけコストパフォーマンスの良い製品をお客様にお届けするために、大ロットの場合はこちらの抜き加工をおススメさせていただいております。木型は製品ごとに、材料の硬さや厚みに合った種類を選び、専門の製作所に依頼して製作します。木型を使うと、CAMでのカット加工時よりも罫線がしっかり入り、使い易いケースになります。様々なケースの形状の中には、この加工を行うことでしか制作できない形状もあります。
抜き加工は加工を行う日の気温や湿度によっても仕上がりが左右されますので、より良い製品をご提供するために加工前には手作業で木型の調整を行っております。
木型はケースなどのご注文時に合わせてお渡しすることができます。
リピート注文などが考えられる場合は、再注文時にコストを抑えるために、弊社工場にて最後の使用時から1年間お預かりすることもできます。
で検索