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プラスチックダンボールには筋目が入っており、この筋目が伸びている方向のことを「目方向」と呼びます。プラダンシートにおいては、目方向に対して平行な辺のサイズを「長さ」、目方向に対して垂直な辺のサイズを「幅」と言います。ハーモニカ状の断面が見える辺の方が「幅」です。
長さと幅の選び方によって、プラダンシートの目方向が変わります。例えば、縦1000mm×横500mmのサイズ感の場合、長さ1000mm×幅500mmのシートと幅1000mm×長さ500mmのシートは別物扱いになります。
プラダンには厚みがあるので、ケースの内側と外側では寸法が違います。ヤマコーでは、ものを入れる内側のスペースを内寸、外側の一番大きいところを外寸としています。通常は収納スペースを確保するように内寸をお聞きして製作しますが、棚にケースを並べる時などは外寸を厳守して製作いたします。内寸と外寸はケースの形によって測る場所が若干違います。特にコンテナタイプは内外ともでっぱりがあるので、中にいれるものやご使用法などをお聞きして製作いたします。
プラダンは元々産業資材として製造・販売されている素材なので、そもそもの寸法精度が高くなく、通常0〜20mmの寸法誤差が発生します。プラダンの筋目部分は細い柱状になっており、樹脂密度が高く、他の部分よりも硬くなっています。ここに断裁機の刃が乗ると、刃は筋目の左右の柔らかい部分へとずれてしまうため、完璧な精度を出すことができないのです。
この寸法誤差はシートメーカーにて断裁される時点で生じるものですが、断裁時に精密なジャストカットを行うことで、寸法誤差を±3mmまで縮めることが可能です。
プラスチックダンボールで作るケースは同じ設計で作っても若干の寸法差が生じます。厚みや形状にもよりますが±5mm程度の誤差が生じます。これはプラスチックダンボールの構造に起因するもので、プラダンのスジメの上に折り目線が入ると折り目は左右どちらかの中空部分へずれて曲がります。もちろん御使用に不都合がおきないよう寸法差を考慮した設計でケースをつくっていますが、若干の誤差はご了承くださいませ。
プラダンの筋目の上に折り目線が入ると、折り目は左右どちらかの中空部分へずれて曲がる。
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