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プラダンは中空構造のため、目の詰まったプラスチック板に比べると圧倒的な軽量性を誇ります。ただ、樹脂製のため、同構造で紙製の段ボールよりは若干重くなってしまいます。
1㎡当たりの重さ | |
紙段ボール(5mm Aフルート 中新120g K5/K5) | 552g |
プラダン(5mm 密度800g/㎡) | 800g |
低発泡樹脂板(5mm 密度1,500g/㎡) | 1,500g |
アクリル板(2mm) | 2,400g |
一般的な紙段ボールと同じ形状のプラダンA式ケースでも、強化段ボール程度の強度がありますが、開口部に補強パーツを取り付けたプラダンコンテナはもっと丈夫です。
プラダンコンテナの場合、段重ね時の垂直加重200kg~300kgに耐えます。底面の耐荷重は、サイズや材質にもよりますが、20~50kgまで耐えることができます。さらに重い物を収納したい場合は、プラダンコンテナより頑丈な「オリウス」をご検討ください。
プラダンは、原料のポリプロピレンの特性により、基本的には粘り強く割れにくくなっています。硬いものにぶつけた程度なら、大半は当たった部分が白化する程度で、シートやケースの機能自体に影響は出にくいです。ただ、やはり負荷をかけ過ぎれば割れてしまいますし、素材の特性上、温度の低い環境でも割れやすくなります。耐荷重・取り回しに気を付けて、できる限り常温でご使用ください。
プラダンは、高温になればなるほど柔らかくなる特性があります。そのまま熱し続けると150℃(融点)で溶け始め、最終的には490℃(発火点)で発火します。火気の近くなど、高温になる環境下での使用はお避けください。
プラダンケースの蓋部分の罫線など、蝶番のように開閉できる部分をヒンジと言います。ヒンジ耐性とは、その開閉部の折り曲げを繰り返してちぎれるまでの耐久性のことを指します。プラダンは、原料のポリプロピレンの特性により、繰り返しの折り曲げに対してとても強く、20万回以上の開閉に耐えることができます。
プラダンはポリプロピレン(PP)という種類のプラスチックから作られています。PPはプラスチックの中で最も軽量で、断熱性・耐薬品性にも優れています。見た目に艶があり比較的傷がつきにくいという特徴があります。
耐熱性 |
耐薬性 |
耐水性 |
ヒンジ耐性 |
可塑性(かそせい)のあるプラスチックの中では、比較的高い耐熱性を持っています。 | 特に対アルカリ性に優れており、対酸性・対溶剤性も優れています。 | 吸水性が僅か0.03%なので、水に濡れても紙や木のように劣化しません。 | 繰り返しの折り曲げに対して強く、開閉部がちぎれにくい素材です。 |
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