兵庫県の「武庫川女子大学大学院建築学専攻」様から設計演習の授業で原寸大のドームを製作するのに使えるプラダンが欲しいというご相談いただき、熱罫線加工を施したプラダンシートを納品致しました。
始めは市販のシートを使用されたそうですが、シート自体の強度や折り目の強度に不安があり、弊社に加工の一部をご相談されるという製作の経緯がありました。

納品したプラダンシートは、学生の手によって組み上げられ、写真のような折板ドームとして甲子園会館ライトアップにて展示されました。

加工されたシートは、それぞれ折り曲げた状態で繋がれています。この形状を維持するためには綺麗な直線で折り曲げなければならないのですが、個人の道具ではこの折り曲げ線を作ることが難しいという点が今回の相談内容でした。

そこでヤマコーでは、プラダンの折り曲げたい部分に合わせて専用の機械で直線状に高熱を加えることで、部分的に曲げやすい状態に変化させる「熱罫線加工」をプラダンに施しました。

この熱罫線加工はプラダンの耐久性を低下させることなく曲げやすい形状に加工できるため、様々なプラダン製品の製作で行われています。弊社には今回のような大型のシートにも加工が可能な専用の機械を取り揃えておりますので、プラダ
ンを曲げる事でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

尚、ドームは７人の学生が約２ヶ月半かけて企画・設計・製作されたそうです。
使用する際には女子大生７人で約４分で組み立てることが可能と伺っております。
また、運搬・保管の際には２つのパーツに分解して折り紙のようにたたむことが可能とも伺っております。

軽量・高耐久性な点がプラダンの特徴です。
今回のドームに限らず、プラダンは様々な作品の素材としても使われています。

他作品の製作例の一部を弊社の別サイトでも公開しております。
合わせてご覧ください。

http://www.pladan-sheet.com/voice/

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