プラスチックダンボール加工品オーダーメイド・
プラスチックシート販売の株式会社ヤマコー
プラダンとは ー オプションパーツ
プラダン(段プラ)とは「プラスチックダンボール」の略称で、ポリプロピレン樹脂(PP)を原材料として製造された板状の素材です。紙製の段ボールに似た中空構造と、プラスチックならではの耐久性・耐水性・断熱性・耐薬性を併せ持っているため、軽量かつ丈夫で、繰り返し長く使用できるのが特徴です。
機能性とコストパフォーマンスに優れ、環境にも優しいことから、工場内での保管容器・梱包箱・精密機器ケース・養生シート・ディスプレイ看板など様々な用途で活用されています。特にプラダン製の通い箱は、作業員の負担の軽減や輸送コストの削減を目的として、あらゆる業種・業界で注目されています。
プラダン(段プラ)の構造
一体押出成形という製造方法により、断面がハーモニカ状の中空構造になっています。
等間隔に並んだ柱(リブ)の両端が、板表面(ライナー)で挟まれているようなイメージです。
中身の詰まったプラスチック板に比べて非常に軽く、割れにくくなっています。
プラダン(段プラ)
3つの特性
1. 中空構造
中空構造(ハーモニカ状)により、軽さ・鋼性・耐久性・断熱・遮音効果に優れています。
2. 軽量
プラスチックダンボールは中空構造により軽さを実現しています。プラダンを使用した箱はプラスチック成形コンテナに比べ 軽量ですので、女性作業員に使い勝手が良いと大歓迎されています。
3. 耐久性
プラスチックダンボールは紙ダンボールの数十倍の耐久性があります。ヒンジ耐性はなんと20万回以上になります。さらにプラスチックダンボールは重さや水・熱に強く、繰り返し使用することにより経費削減に大きく貢献します。 ※耐久性は使用状況により異なります。
上記でご紹介した他にも、プラダンは断熱性・耐水性・耐油性・耐薬品性・遮音効果・帯電防止処理・ヒンジ特性など様々な特性を持っています。
プラダンの特性についてさらに詳しく知りたい方は、「プラダンの性能」ページをご覧ください。
プラダン(段プラ)
5つの強み
1
二次加工しやすい!
プラダンはカッターナイフなどでカットできるくらい、取り扱いが容易な素材です。
ヤマコーでは専用の加工機械を用いて断裁加工・熱曲げ加工・融着・印刷などの各種加工を高精度で施すことが可能です。
2
何度も使えて費用対効果抜群!!
プラダンの単価がダンボールの10倍だとしても、丈夫な素材であるプラダンは10回以上の使用が可能ですので、梱包資材の経費節減・コストパフォーマンスを高めたいと考えているお客様にはオススメ商品といえます。
3
リユースでとってもエコロジー
プラダンはリサイクル・リユースに優れた商品です。
回収されたプラスチックの廃材は粉砕され、燃料として、また新たなプラスチック製部材として再生されることもあり、
様々な形で有効活用されます。現在、廃棄物削減の為に大手メーカーを中心に導入が進んでいます。
4
軽量な養生シートとしても大活躍!
中空形状は耐衝撃性もありますので、引越しや建築現場などで養生(保護)資材として使用されています。
ヤマコーでは養生用プラダンシート・クッション付きプラダンシート・罫線入りプラダンシート養生用として販売しております。
5
静電気対策・クリーンルームでも 使用可能!
静電対策用プラダンとして導電性プラダン(106Ω以下)と持続性帯電防止プラダン(1011~13Ω以下)・導電性緩衝材を用意しております。
導電性、持続性帯電防止のプラダンシート(静電対策)を用いることで、帯電しにくく、静電気を帯びにくい箱を作ることができます。
電気を嫌う電子部品や半導体の箱として最適です。
板材としての比較
プラダンシートと他の板材を、機能別に比較しました。比較対象は、紙段ボール・ベニヤ(木)・ポリカーボネート(通称ポリカ)・アクリルです。プラダンシートは他の板材に比べて、「軽量性と強度を両立できる」「水濡れに強い」「カラーバリエーションが豊富」という特徴があります。
箱型にしたときの比較
プラダンケースと他素材製の箱を、機能別に比較しました。比較対象は、紙段ボール・強化段ボール・木箱・プラスチック成形品・金属ケースです。「軽い・水濡れに強い・カラーバリエーションが豊富」という素材自体の強みをそのまま保っています。また、プラダンケースはそのままでも強化ダンボール箱程度の強度がありますが、補強パーツを取り付けたり、壁や床の板材を2重にすると、もっと頑丈な箱を作ることができます。このように、箱の構造を自由にカスタマイズできるのも、プラダンの優れた加工性によるものです。
プラダンの特性について
上記でご紹介した他にも、プラダンは断熱性・耐水性・耐油性・耐薬品性・遮音効果・帯電防止処理・ヒンジ特性など様々な特性を持っています。 プラダンの特性についてさらに詳しく知りたい方は、「プラダンの性能」ページをご覧ください。
プラダンシートの種類と選び方
プラダンシートには様々な種類があり、それぞれ特徴的な機能を持っています。用途、使い方や環境に合うものを正しく選べば、コスト面と性能面のバランスを取ることができます。
プラダンの厚みと用途、使い方
プラダンシートには様々な厚みがありますが、用途、使い方に応じて最適な厚みは異なります
厚み1.5~7.0mm(標準プラダン)
スクロールできます
厚み | 養生用 | 看板 | パネル・下敷き | 産業資材 | 建材 | 箱 |
---|
1.5 | ◎ | | | | | |
2.0 | ◎ | | | | | |
2.5 | ◎ | | | | | |
3.0 | ○ | △ | | | | △ |
4.0 | △ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ○ |
5.0 | | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
6.0 | | ○ | ◎ | | | △ |
7.0 | | △ | ◎ | | | |
厚み9.0~15.0mm(厚物プラダン)
スクロールできます
厚み | トラック養生用 | パネル・下敷き | 棚板 | ベニヤ合板代替 |
---|
9.0 | ◎ | ◎ | ○ | △ |
12.0 | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
15.0 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
プラダンの透け具合
画像を印刷した紙の上にプラダンシートを重ねて、透け具合を比較してみました。
半透明プラダンでの比較
他の色に比べると、半透明のシートは色や光を透かしやすくなっています。
しかし、厚み・目付が増すに従って、反対側が透けにくくなっていきます。
白色プラダンでの比較
半透明のプラダンに比べると、反対側がかなり透けにくくなっています。
厚み3mmでは何とか向こう側が見えますが、厚み5mmになるとほとんど透けません。
プラダンケースの種類と選び方
プラダンケースの形状は大きく3種類に分類されます。用途、使い方や目的に合うものを正しく選べば、コスト面と性能面のバランスを取ることができます。
プラダンA式ケース
通販の紙段ボールや、みかん箱でおなじみの形状です。使用時に組み立て、使わないときは折りたたんで保管できます。
こんなシーンに向いています!
- 使わないときにケースを折りたたんで保管したい場合
- プラダン製のケースを検討しているが、機能性よりも安さが最優先の場合
- 紙段ボールからの切り替えを検討していて、使い勝手を変えたくない場合
こんなシーンは違う形状がオススメ
- ケースの強度が最優先の場合 ⇒ コンテナ
- 極端に細い(幅200mm以下)または薄い(高さ100mm以下)ケースの場合 ⇒ コンテナ・C式ケース
- 折りたたみが必要だが、ケースの強度もしっかりと保ちたい場合 ⇒ 折りたたみコンテナ
プラダンC式ケース
箱本体と被せ蓋が分かれている形状です。折りたたみはできませんが、その分強度が高く、底抜けの心配もありません。特に薄型の箱に向いています。
こんなシーンに向いています!
- 長細い箱や薄い箱を作りたい場合
- 折りたたみの必要がない場合
- コストはなるべく抑えたいが、ケースの強度もある程度必要な場合
- 底に段差を作らずフラットに仕上げたい場合
こんなシーンは違う形状がオススメ
コンテナ
C式ケースの開口部にフレームとコーナーパーツを取り付けて強度を上げたものです。コーナーパーツには段積み用のリブが付いているものもあり、積み重ねた際に荷崩れしないように最適化されています。また、折りたたみができるタイプのコンテナも製作可能です。
こんなシーンに向いています!
- ケースの強度が最優先の場合
- ケースを段積みしたい場合
- 1辺が1m以上ある、大型・長尺の内容物を収納したい場合
こんなシーンは違う形状がオススメ
- 機能性よりも安さが最優先の場合 ⇒ A式ケース
- 強度は欲しいがフレームで補強するほどでもない場合 ⇒ C式ケース
オプションパーツについて
プラダンケースに取っ手やベルトなどのオプション部材を付けると、さらに便利にお使いいただけます。 詳しく知りたい方は、「オプションパーツ」ページをご覧ください。
プラダンケースの種類と選び方
プラスチックダンボールには筋目が入っており、この筋目が伸びている方向のことを「目方向」と呼びます。プラダンシートにおいては、目方向に対して平行な辺のサイズを「長さ」、目方向に対して垂直な辺のサイズを「幅」と言います。ハーモニカ状の断面が見える辺の方が「幅」です。
長さと幅の選び方によって、プラダンシートの目方向が変わります。例えば、縦1000mm×横500mmのサイズ感の場合、長さ1000mm×幅500mmのシートと幅1000mm×長さ500mmのシートは別物扱いになります。
プラダンケースの寸法について
プラダンには厚みがあるので、ケースの内側と外側では寸法が違います。ヤマコーでは、ものを入れる内側のスペースを内寸、外側の一番大きいところを外寸としています。通常は収納スペースを確保するように内寸をお聞きして製作しますが、棚にケースを並べる時などは外寸を厳守して製作いたします。内寸と外寸はケースの形によって測る場所が若干違います。特にコンテナタイプは内外ともでっぱりがあるので、中にいれるものやご使用法などをお聞きして製作いたします。
プラダンコンテナ
内寸
箱の内側のサイズです。高さは内底からフレームの上までです。
※コンテナタイプはコーナーのところがでっぱっています。いちばん狭くなっているところを入り口内寸といい、内底より15mmせばまりますので出し入れにひっかかりそうな場合は入り口内寸を確保します。
外寸
コーナーの外側で一番でっぱっているところの寸法です。
※箱底の外側の寸法より15mm大きくなります。高さは箱底からコーナーの上までです。コーナーの種類で若干違いがでます。
補足
部材(鋲・取っ手・バックルなど)を含まない寸法となります。詳細な寸法をご希望の方は、別途にご相談となります。
各寸法は理論上の数値となっています。プラダンの性質上、若干の誤差(±10mm程度)はご容赦ください。
※寸法厳守とした場合、内寸は三辺それぞれ+10mm、外寸は三辺それぞれ-10mmの設計となります。
プラダンA式(みかん箱)
内寸
箱の内側のサイズです。
外寸
箱のフタをかぶせた時の一番外側のサイズです。 フタがない時は身の箱の外側です。
補足
部材(鋲・取っ手・バックルなど)を含まない寸法となります。詳細な寸法をご希望の方は、別途にご相談となります。
各寸法は理論上の数値となっています。プラダンの性質上、若干の誤差(±10mm程度)はご容赦ください。
※寸法厳守とした場合、内寸は三辺それぞれ+10mm、外寸は三辺それぞれ-10mmの設計となります。
プラダンC式(身と被せ蓋)
内寸
箱の内側のサイズです。
外寸
箱のフタをかぶせた時の一番外側のサイズです。 フタがない時は身の箱の外側です。
補足
部材(鋲・取っ手・バックルなど)を含まない寸法となります。詳細な寸法をご希望の方は、別途にご相談となります。
各寸法は理論上の数値となっています。プラダンの性質上、若干の誤差(±10mm程度)はご容赦ください。
※寸法厳守とした場合、内寸は三辺それぞれ+10mm、外寸は三辺それぞれ-10mmの設計となります。
スリーブキャップトレー(蓋・スリーブ・底)
内寸
身の箱の内側のサイズです。
外寸
箱のフタをかぶせた時の一番外側のサイズです。 フタがない時は身の箱の外側です。
補足
部材(鋲・取っ手・バックルなど)を含まない寸法となります。詳細な寸法をご希望の方は、別途にご相談となります。
各寸法は理論上の数値となっています。プラダンの性質上、若干の誤差(±10mm程度)はご容赦ください。
※寸法厳守とした場合、内寸は三辺それぞれ+10mm、外寸は三辺それぞれ-10mmの設計となります。
プラダンシートの寸法精度について
プラダンは元々産業資材として製造・販売されている素材なので、そもそもの寸法精度が高くなく、通常0〜20mmの寸法誤差が発生します。プラダンの筋目部分は細い柱状になっており、樹脂密度が高く、他の部分よりも硬くなっています。ここに断裁機の刃が乗ると、刃は筋目の左右の柔らかい部分へとずれてしまうため、完璧な精度を出すことができないのです。
この寸法誤差はシートメーカーにて断裁される時点で生じるものですが、断裁時に精密なジャストカットを行うことで、寸法誤差を±3mmまで縮めることが可能です。
プラダンケースの寸法精度について
プラスチックダンボールで作るケースは同じ設計で作っても若干の寸法差が生じます。厚みや形状にもよりますが±5mm程度の誤差が生じます。これはプラスチックダンボールの構造に起因するもので、プラダンのスジメの上に折り目線が入ると折り目は左右どちらかの中空部分へずれて曲がります。もちろん御使用に不都合がおきないよう寸法差を考慮した設計でケースをつくっていますが、若干の誤差はご了承くださいませ。
寸法差のイメージ
ポリプロピレンの特徴・特性
プラダンはポリプロピレン(PP)という種類のプラスチックから作られています。PPはプラスチックの中で最も軽量で、断熱性・耐薬品性にも優れています。見た目に艶があり比較的 傷がつ きにくいという特徴があります。